セルモーターって何?

セルモーターというのは、エンジンを掛けるためだけに存在するモーターです。

キーをまわしてエンジンを掛けようとしたときだけ作動します!

技能教習のとき、エンジンキーをまわすとまず「キュルキュル」と
一瞬セルモーターの音がしてから、「ブゥーン」という感じでエンジンが掛かりますよね。
(分からない方は今度エンジンを掛けるときによく聞いてみてください)。

エンジンというのは、一度掛かると自分で回転を作り続けますが、
最初の回り始めだけは何か他の力によって回してもらわないと
回りだすことができないのです。

そのためにバッテリーで作動する「セルモーター」があるのです。
バッテリーの電気が切れるとエンジンが掛からないのは、そういう理由なのですね。


試験のために必要な知識は・・・


踏切などで故障したとき、
AT車はセルモーターを使って車を移動させることはできません。


MTであれば、1速にしてクラッチを踏まずにエンジンキーを回すと、車は動きます。
セルモーターが回っているということは基本的にエンジンも回っているので
動かすことができるのです。
(ただし、最近の車は安全のためクラッチを踏まないとセルモーターが回らない
仕組みになっているので、そういう車の場合は動かせません)

AT車の場合は、安全のため「P」か「N」レンジにしないとセルモーターが回らないようになっていますから、当然そのレンジでは車は動きません!